カカオとチョコのストーリー② 見えにくい、けれど体験した人には驚きのカカオの味わい!

こんにちは。トモエサヴール代表のさつたにかなこです。

トモエサヴールのできたいきさつはカカオとチョコのストーリー①に書いてみました。

2013年(特に注目のBean to Barを筆頭に)板チョコレートだけを集めるというところからスタートし、その世界を深く見つめることでまた新たに見えてくることがたくさんありました。その前年のバレンタインではカタログ上で板チョコレートの特集をすると、そのチョコレートたちが軒並み通常よりも多数売れたことが、実際に見える場所で作ろうというのがアイディアでしたが、当時は板チョコレートはバレンタインチョコレート商戦の中ではわき役扱い。本当に成功するのか?ドキドキの中でのスタート。当時、カカオハンターの小方さんが、ご自身のブランドのチョコレートを発表される直前で出会ったのも大きな出会いのひとつでした。
小方さんの試作のチョコレートを食べたときの驚き。今まで食べたことのないような、果実の味わいで、バナナやレーズンなど様々なフルーツの味がチョコレートからするのです。今まで食べてきたチョコレートと、「チョコレート」という同じ単語で話されるものの、全く違うものを食べているように感じました。
チョコレート人生でも本当に強烈なインパクトで私のカカオとチョコレートへの思いが変わったターニングポイントだったと思います。(その後デビューしたカカオハンターズのチョコレートで同じ思いの方はたくさんいらっしゃると思います。)
カカオを楽しむチョコレートは、見た目だけではわからないけれど、食べてさえもらえば、きっとたくさんの人に愛されるはず!と確信した瞬間でした。

ボンボンショコラを食べているとき、チョコレートを食べているようで、例えば中のフィリングのラズベリーだとか、オレンジだとか他の味わいを含めての楽しさだったものが、小さな板チョコレートのひとかけらの中に、そのものが表情豊かな味わいで語りかけてくるようでした。
板チョコレート自体は、プレーンで、ぱっとみただけでは、違いがわかりにくいかもしれません。でも、全部違うのです。
(きっとトモエサヴールのブースで様々なチョコレートを体験してくださっている方はうなずいてくださると思います。)

少し話を巻き戻すと、私がとても影響を受けた、ベルギーのショコラティエ、マルクドゥバイヨルさんは、とても素材を大切にする人で、彼のチョコレートの中にも「無垢チョコ」と呼ばれる、ボンボンショコラの形をしているのですが、中にフィリングが入っておらず、板チョコのボンボンショコラ版のような形のものがありました。それで、ミルクチョコやダークチョコの、「カカオの味わい」を楽しんでね、という彼のメッセージを感じました。ドバイヨルさんのエスプリに出会って、カカオにもどんどん興味がわいて、世界地図を広げる日々を過ごしたかもしれません。
ちなみにトモエサヴールのサヴールという言葉は、ドバイヨルさんの言葉から覚えたフランス語です。単なる舌で感じる味(taste)よりも、そこに+アルファされた旨味や奥行、そんなものを含めての風味をSaveurと呼んでいます。香りを大切にする国から学ぶことは多いですね。

カカオを感じるチョコレートたち。口に入れたら広がるSaveur。
言語化できない、心がザワザワするような、記憶を呼び覚まされるような、ある感情を強く揺さぶるような、そんな 味覚(甘い、酸っぱい、苦い、塩辛い)といったものだけでは表現できないものが確実にそこにあります。
その言葉にできないようなもの、が多くの人を惹きつけてやまないのではないかと思います。

ぜひ、そんな驚きのSAVEURを体験してくださいね。

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