東西の文化が融合し新しい価値を生み出すERITHAJ

今日はERITHAJについてご紹介。 ”ERITHAJ” 、エリタージュと読みます。未来に残すべき遺産、という意味のHERITAGE(ヘリテージ)という言葉のアルファベットを混ぜて作られた造語なんです。

ERITHAJ

エリタージュが生み出すチョコレートは、東の地 ベトナムで生まれたカカオと、フランスで生まれたチョコレート技術を融合し作り上げるBean to Barです。それはチョコレートの東西文化の融合でもあり、CEOのArnaud Stangelのルーツでもあります。Arnaudは、フランスとベトナムをバックグラウンドに持ち、中国上海で大学生活を送りました。フランス語、英語、中国語、ベトナム語と語学も堪能な若き起業家です。

Lto R:Jeffrey Lee, Arnaud Stangel,KanakoSatsutani

Lto R:Jeffrey Lee, Arnaud Stangel,KanakoSatsutani

蓮の花のようなロゴマークをよく見ると真ん中はカカオの実。上品なルックスとは裏腹に、テースティングをしようとパッケージを開けると、口に入れる前から強く芳香を放つ力強いアロマを持ったチョコレートでした。また、このチョコレートは、ベトナムベンチェ省で、CEOのArnaud Stangel さんの父Andre Stangelさんが設立した障害を持つ若者の就業支援をするViet Cacaoの活動とリンクし、彼らとともにカカオの発酵を手掛けているそう。ERITHAJもまた、共存共栄し、持続可能な仕組みの中でチョコレート作りに取り組むチョコレートメーカーの一つであるということ、個性ある味わいをもっているということから、日本への紹介を決めました。チョコレートにあるビハインドストーリーが皆さまのお手元に届けたくなる理由のひとつなのです。VIET CACAO

特に今年の1月に紹介したBen Tre 70%、40%は、ベンチェ省のカカオを使用したチョコレートですがシナモンを思わせるスパイス香が強く、レーズンのような甘酸っぱい味わいと黒糖のような優しい甘さが複雑に絡み合います。リミテッドエディションのCHU- LUMは、ベトナム語でMr, LUMという意味で、LUMさんという農家のカカオを使用した限定版のチョコレートなのですが、みずみずしいフルーツ感、ヨーグルトなどを思わせる酸味、蜂蜜や花蜜を思わせる味わい。どちらも長く続く余韻に浸ることができる1枚でした。Ben Treのミルクチョコレートは、昔食べたカルメラという砂糖菓子を思い出すような、、、灼熱の太陽の中で感じる疲労を解いてくれそうな、、、そんな甘さが口に広がり、日本の一般的なミルクチョコとは一味違うものでした。

今年の春、モランさんの訪問の後、ストラスブールへ彼を訪問しました。その時に出てきた言葉が、「僕たちはクーベルチュリエである」という聞きなれない言葉。ショコラティエ、パティシエと、それぞれ職業別に名前がありますね。彼が言ったのは「クーベルチュール職人」という言葉でした。良いカカオを開発し、チョコレートを豆から作る。彼の作ったチョコレートを、パティシエの方がクーベルチュール(製菓用チョコレート)として使う、、、。プロ意識として、彼はクーベルチュール職人である、ということを教えられたのは、チョコレートの世界の奥深さをまた感じさせられた出来事でした。洋服でいうところの、生地屋さんに近いですよね。チョコレート職人さんが、仕立て屋さん。彼らの場合は糸を染めたり撚ったりするところから始める生地屋さんといったところでしょうか。

ERITHAJのクーベルチュールを愛し使っているストラスブールの老舗パティスリー「クリスチャン」も訪問させていただきました。こちらは、私にとって思い出深いお店。初めてフランスで訪問した地方都市がストラスブールでした。11月に訪問したアルザスは凍るような寒さで、偶然入ったサロンドテの美しさに驚いたこと、たっぷりとピッチャーで提供されたショコラショーが美味しくて全部飲み干したこと(普段は甘すぎて全部飲めないこともある、、)など走馬灯のように頭の中をぐるぐるとめぐりました。訪問したのは大聖堂前ではなく、主にチョコレートやケーキの8割を作っているという12 Rue de l’Outre 67000 Strasbourgのほうのお店です。Arnaudもしばらくここで働いていたそう。勝手知ったる場所ということで、バックヤードをぐんぐん抜けていきます。

Christien Strasbourg

ここで、またタブレット大テースティング大会。そして、クリスチャンでは絶対にイチオシのソルベの数々の試食に、Erithajのクーベルチュールを用いたチョコレートムース、ショコラショーに、近郊のMutzugにあるOPPEで購入してきたケーキの試食、、、、とエンドレスに続きました。お菓子作りにかける情熱が集まると、語らいはノンストップ。ソルベもアイスも生命力にあふれた味わいで素材の味がとにかく濃い!どれもしっかりと主張しています。

Chocolate Cake tasting厨房でどんどんテースティング。左上にちらりとうつっているのは、クリスチャンさんのタブレットです。

solbet

ソルベは大胆に、、ケースごと、、、、。フルーツがまるでそのまま凍っているかのようなソルベ。スプーンに、まず、エクストラバージンオイルがなみなみと注がれ、その上にグレープフルーツのソルベを。本当に美味しかった。。。皆さんに食べてもらいたい味でした。パティスリーだから、店頭でそれをするのは難しいのだけどね、、、とおっしゃってました。

Visit Chiristien Strasbourg

素材の美味しさ、味とテクスチャーのバランス、すべてを大切にするクリストフメイヤーさんとも一緒に。

寒さの厳しいストラスブール。4月でもまだまだ空気は冷たく、だからこそ、チョコレートづくりにはぴったりの地なのかもしれませんね。多くの素晴らしいパティシエやショコラトリーがあるのもうなずける、豊富な果物が採れる美しい自然がそばにあるアルザスで、とびきり熱いパッションに触れました。

・・・ということで、夏にはERITHAJのカカオ発酵施設や農家を訪問するため、ベトナムへ行ってきます。またこちらにレポートしたいと思います。こうご期待。

※エリタージュのチョコレートの次回入荷予定は未定ですが、またHPやブログでUPしていきますのCHECKをお願いいたします!

 

 

 

 

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