ERITHAJ カカオフェルメントシロップとは?

エリタージュのカカオフェルメントシロップ

これって何?ですよね。今日はそんな説明をしたいと思います。

チョコレートの原料になっている「カカオ豆」こちらはカカオの果実の中に入っている種の部分です。

このカカオの種はカカオの実の中から果肉ごと取り出し、木箱に入れて発酵・乾燥をさせたものです。

まず、カカオはこのように木になっています。直接幹から生えているような面白い姿ですよね。

そして集められたカカオの実は半分に割って中からカカオの果肉ごと種を取り出します。

そして、集められた果肉まるごとの種は発酵させるため木箱の中へ入れます。この果肉の糖分があることでカカオの発酵がすすみます。しかし、果汁が多すぎても発酵に悪影響があるため、この木箱の底に穴をあけて、不要な果汁がそこからポタポタと落ちていき取り除ける仕組みになっています。ここから集めたカカオ果汁は通常捨てられてしまいますが、これを集めて煮詰めて濾過精製したものが、商品となっているカカオフェルメントシロップです。

通常は捨てられてしまうこの果汁たち。これらを使うことで2つの良いことがあります。今まで捨てられていた=価値がなかったものに価値を生み出していることで、カカオ農家への還元が可能です。ベトナムのカカオ農家のほとんどは非常に小さな小農家で様々な作物との兼業農家が多いです。手間のかかるカカオはやめて、他の楽な作物に切り替えよう、、とカカオ生産をやめてしまった農家も多くいます。そんな彼らに続けてもらうためには、一番は高い買取価格の提示が第一です。ベンチェ省はメコン川下流域に位置し、近年、海水の逆流による塩害でカカオが枯れるなどの被害も多くさらに農家の人びとにとっては過酷な状況でした。カカオの買い取りは重量で行われるため、重ければ重いほどたくさんのお金がもらえます。そのため、お金の欲しい農家の人は、カカオ果肉に水を入れて発酵施設に売りに来ることがしばしばありました。水で薄めてしまったカカオは発酵の木箱をいためてしまうだけでなく、カカオ豆を発酵させるのは難しくなる。。そうわかって買わないという選択肢は、エリタージュにはありませんでした。もしもそうしてしまっても買い取る。なぜなら、ここで買い取らなければ、彼らはまたどこかへもっていって売るだけだからです。そんなカカオはシロップづくりに使います。(また、今後そのようなことがないように、カカオのポッド(実)ごと買取りパルプでの買取はなるべくしないようにしていくそうです。こうして新しい価値でマネタイズすることもカカオ農家の人にとって必要なアイディアとなりました。

もう一つは私たち消費者にとって、カカオの可能性をチョコレート以外に理解できることです。果肉は甘酸っぱく、ライチやマンゴスチンのような味わいがあります。チョコレートの味とはまた別もの。そんな味わいでカカオがフルーツであることを実感させてくれます。

2017年の仕込みでは新たな可能性として、ベトナムの食材である、パッションフルーツ、ジンジャー、金柑を漬け込んだ3つのタイプも作りました。そのまま炭酸水やミネラルウォーターで希釈すればとってもおいしく疲れがふっとぶエナジードリンクになります。

使い方もいろいろあるのですが、それはまた別途ご紹介いたしますね!

 

 

 

 

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